日本版Kindleストアで本を買ってみました

Kindle whitepaperがやっとこさ届いたので色々触ってみています。ページの切り替え速度がさらに向上しているので、大変ストレス無く読めます。それと解像度も上がった関係で、フォントが見やすくなっているような気もします。

さて、そんなことは置いておいて、せっかく日本版Kindleストアにアクセスできているので、ちょうど興味が引かれた新作小説があったので購入してみました。

華竜の宮(上) (ハヤカワ文庫JA)

華竜の宮(上) (ハヤカワ文庫JA)

この人の小説はわりと好きですので。それはいいとして、やっぱり手軽に購入できるのはいいですね。とくに1-clickで買えてしまうのは危険すぎます。あまりにさっくりと買えるので、予定に無い他のものまで購入するところでした。
なお、日本版Kindleストアについては特に言うことはありません。本家と同様のレイアウトなので、同様の使い勝手ですし、レスポンスも問題ありません。
ちなみに現在の日本版Kindleストアのコンテンツ数は大体30,000ちょっと、といったところです。この辺は国内では先発の楽天ブックに水をあけられている感じですね。

ところで、日本版のKindleストアができる前は、当然ながらAmazon.comKindleストアで無料の本とかを物色していたわけですが、本家のKindleストアを見ればわかりますが、向こうのKindleストアでは、紙の本よりも3〜40%、下手すると70%くらい割引かれているのが普通、といった状態でした。普通に考えれば、流通に乗せる必要も無く、刷る必要も無い分、経費が減らせる所以の金額、ということでしょう。
ですが日本版のKindleストアで物色しているうちに気づきましたが、ほとんどの本が(多分)ほぼ定価です。割引かれても10〜20%がせいぜい、といったところでしょうか。

個人的には、これくらいの値段差しかないのだったら、普通に本屋に行って買ってもあまり変わんないかな、といった印象を受けます。なんで電子書籍を選ぶかと言えば、私の感覚ではまず「安いから」が一番です。
技術書では顕著ですが、ほとんどの技術書は電子書籍の方が圧倒的に安いです。それと大抵分厚いので、その重さとスペースが不要なのも大きいですう。まぁ、紙の本の方が色々できるので便利ですが、それはそれで。普通に考えたらそれと同様、小説といえども大分安くなるのは普通だと考えるのはそれほど突飛な考えではないし、むしろ普通ではないかとも思います。

そもそも電子書籍では流通の手間、印刷物が不要などがあるので、紙の本を出す場合と同じ利益率でいいなら、値段はずっと下げられると思います。日本の場合は広がってきたとはいえ、まだ電子書籍が一般的とは言いがたいので、単純に紙の本を出すよりもノウハウが足りなかったり、流れが決定的に違ったりするから、逆に手間がかかっているのかもしれません。
そのあたりは、私も門外漢ですし言ってもしゃーないですので、出版社がこれからどんどんこっちに注力してもらえるように期待するとしましょう。

・・・ところで私はKoboを持ってないのであまり意味は無いと思いますが、同じ本を楽天ブックでも調べてみたら、同じ値段でした。コミックスもついでに見てみましたが、大体が小説同様、10〜20%引き程度でした。やっぱりノウハウの差が大きい気がしてきました。あとやっぱりマーケットの広さでしょうか・・・。

まぁ、日本でKindle whitepaperが発売されて、実際に注文された方々の手元に届いてからが、日本版Kindleストアの本番、ということでしょう。そんなことよりも就職活動を始めないとならないのが憂鬱ですね。