HHKとRealforceとKinesis
みなさん、キーボードは何をお使いでしょうか。EmacsenならHappy Hacking Keyboard = HHK、Vimmerは・・・なんでも使ってそうですが、VimmerでもEscの位置的にHHKを使われていそうですね。
ヨドバシカメラとかに行くと、ついキーボードのコーナーによって触ってみたくなる・・・というほどキーボードにはこだわりがあるほうじゃありませんが、やはり部屋にいてもキーボードを触っている時間が多いので、必然的に気になるものです。
私は2〜3年くらい前にHHK Pro(JP)を一念発起して購入したところ、そのタッチに感動しました。その後仕事でDellのキーボードをひたすら使っていましたが、まぁ雲泥の差を感じ、なるほどこの重さならひたすら打ってりゃ指を痛めるのもそりゃそうだ、と思った記憶があります。
そんな私ですが、1年くらい前にはKinesisにも手を出しました。キーボードを触っている時間が長かったのか、それと姿勢がわるかったのかはわかりませんが、手首に軽い違和感を感じたあたりだったと思います。
Kinesisは・・・まぁ噂に違わぬ変態キーボードでした。というかデカい。それまで使っていたHHK ProJPと比較して、底面積で2倍ちょっと、高さは倍以上というものでしたので、当時使っていたコタツ(ディスプレイ・スピーカーも置いていた)にギリギリ乗るかどうかというところで使っていました。
Kinesisは素晴らしいと思うのですが、
1. 使いつづけているとMacbook単体でたまに使う時になんかおかしくなる
2. 予想以上に親指の負荷が高くなった
という点が私的にはどうしようもありませんでした。1. は実際、cを打とうとしたらアレ?みたいに何回かなりました。英字配列と日本語配列の違いについては、なんか知りませんが自然に切り替えられるようになりました。少し時間がかかりましたが。
で、2. の点ですが、前も雑記で書きましたが、私のKinesisでは、親指に
- Esc
- Ctrl
- Alt
- Super(Awesomeのモディファイア)
- Enter
- Backspace
を割りあてていました。どうもこのうち、Enter,Backspace,そしてSuperの使用頻度が想定以上に高かったことと、Superの割り当て位置が、私の手の大きさだとちょっと無理をしている感じになってしまっていたためか、親指の付けねが痛みだしたため、Kinesisの使用を止めました。
そのあと、つい最近までHHK ProJPを使っていました。ところで、HHKを購入されている方のブログなどを見ると、どうも皆さん英字配列を好んで購入されている模様です。スペースバーが長いから、という理由のようですが、私はむしろ日本語配列の方がいいと思います。
まぁその理由というのも一つしか無くて、使えるキーが多い。 これに尽きます。
英字配列だと、親指の担当範囲にスペースバーがデンと置かれており、Altとかはちょっと親指を無理に曲げないと届かない感じに見えます。その点、日本語配列ならば、ほとんど曲げなくてもいい範囲に、変換・無変換というどうでもいいキーが鎮座しているため、ここにAltとかEscを割り振ることで、親指にも適度なキーを配置でき、その他の指の負担とか、手の動きとかを抑制できます(と思います)。
私は無変換にAltを、変換にSuperを割り振ることで、AwesomeとかXMonadとかの操作をやりやすくしていました。
さて、HHK ProJPにさほど問題点はありませんでしたが、HHK ProJPの構造上どうしようもないのが、右Shiftキーの幅です。矢印キーを無理矢理他のキーボードと同様の配列にしているため、右Shiftの幅が左Shiftの半分の幅になってしまっています。
これは結構地味に響くもので、SKKとかでShiftをバシバシ叩くような状態だと、思った以上に右Shiftを使います。Sticky Shiftを使えばあまり気になりませんが、プログラミングで大文字を打ったりするときは結構気になるものです。
この点は結構前から気になっていたため、個人的にいろいろと対策を行っていたりしましたが、どういう理由かは知りませんが、私の手元には今 Realforceが鎮座しています。なんということでしょう。
RealforceとHKKは、確か最初に高級キーボードを購入しようとしたときに(というかKinesis以外だとこの二つくらいしかありませんよね)、どっちにしようかなぁ、と思い悩んだ記憶があります。結果としてはそのときは省スペースが魅力的なHHKに軍配が上がったのですが。持ち運びができて、このキータッチが実現できるものなんてこれくらいでしょう。
その後、どっかの現場でRealforceを持ち込んで仕事をしている人がいたので触らせてもらったら、なんかどうにも思っていたキータッチと違う、ということで、ちょっと敬遠してしまっていました。ただ、ちょっと所要でテンキー付きのキーボードが欲しくなったというのもあって、あまり金は無いのですが購入しました。
購入したRealforceは、全キーが30gというモデルです。これが想定していた以上に軽い。そして入力の認識が非常に敏感なため、押していないはずが、ほんの少し押されているのが感知されていた、という状態がたまに発生しますが、これは慣れの問題でしょう。
また、やっぱり日本語配列なので、使えるキーの数もHHKと同等で、右Shiftキーの問題も無くなりました。やはり業務で高い評価を得ているというのは伊達ではありません。
そういうわけで、部屋にHHK/Realforce/Kinesisという高級キーボードの有名どころがある状態になってしまいました。あまりそういう方は見掛けませんが、どうもキーボードオタクになりつつあるようです。断じて違うとだけ言っておきます。
PFU Happy Hacking Keyboard Professional JP 日本語配列 墨 USBキーボード 静電容量無接点 Nキーロールオーバー ブラック PD-KB420B
- 出版社/メーカー: PFU
- 発売日: 2008/11/10
- メディア: Personal Computers
- 購入: 3人 クリック: 344回
- この商品を含むブログ (40件) を見る
東プレ キーボード REALFORCE108UDK 日本語配列カナなし USB 有線接続 静電容量無接点 昇華印刷墨モデル ALL30g荷重 ブラック SJ38C0
- 出版社/メーカー: 東プレ
- 発売日: 2010/04/23
- メディア: Personal Computers
- 購入: 2人 クリック: 169回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
Kinesis Advantage USB Contoured Keyboard 【キネシス コンタードキーボードアドバンテージ・黒】 KB500USB-blk
- 出版社/メーカー: Kinesis
- メディア: Personal Computers
- クリック: 31回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
これだけというのはちょっと個人的にアレなので、それぞれを個人的な見解で比較してみましょう。
HHK(日本語/106キー) | Realforce(全キー30G/108キー) | Kinesis | |
スイッチ方式 | 静電容量無接点 | 静電容量無接点 | メカニカル |
キータッチ | 基本的に素晴らしい | HHKよりさらに軽い。撫でる感じでもいけるくらい | メカニカルのため、明らかに重い |
音 | コトコトコトコトコト。結構気になる人は気になる | カタカタカタカタ。HHKよりは小さいかな?という感じ | カチャカチャカチャカチャ。一番気になる |
大きさ | A4の半分。素晴らしい | 普通のフルキーボード | 幅はRealforceより少し狭く、奥行はHHKの倍くらい、高さがHHKの倍ちょっと |
重さ | 軽い。1Kg無いはず | ずっしり。1.8kgある。 | 見ために反して軽い。HHKより重いが、Realforceより軽い |
キーの並びかた | キーピッチはフルキーボードと一緒だけど、サイズのためにちょっと狭い | フルキーボード。何の問題も無い | 独特。慣れるまでが導入です |
対応OS | Windows/Mac(公式対応)/Linux | Windows/Linux | Windows/Mac/Linux |
中毒度 | どこにでも持っていきたくなる | 軽く打てるため、タイピングが早くなったと錯覚できる | 使いすぎると戻るのに苦労するし、戻ってくるのにも苦労する |
思いつく限りを乗せてしまったので意味がわかんなくなりましたが、とりあえず個人的な感想はこんなところです。
購入してしまったので、まだしばらくはRealforceを使っていきますが、HHKもKinesisも素晴しいキーボードには変わりありません。キーボードなんて・・・という方は、是非ヨドバシでもどこでもいいので触ってみてください。これが当たり前になると、Macbookのキーボードにイライラすること受合いです。Thinkpadでもギリギリです。